■旅としての山歩き
■一人で山に登るコツ
1. 朝早く登る事
2. 体温調節をする
3. 道草をする
4. 小刻みに休憩をとる
5. 考えながら登る
6. 間食を多くとる
7. 山道には標識がある
8. 迷った時の方法
9. 植村直己さんの言葉
■団体で山に登るコツ 01. ☆印は無意味
02. 一番恐いのは天候
03. 楽なのは前から二番目
04. ハンデをつけて登ろう!
05. 登山はノリである
06. 楽しく登ろう!
07. 休憩はしない!
08. 頂上をめざさない!
09. 下山の時に事故が!
10. 3番目に楽しいのは、
11. 2番目に楽しいのは、
12. 1番、楽しいのは、
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4. ハンデをつけて登ろう! ハンデをつけて登りましょう。私たちは、スポーツをやるのではないのですから、なるべく平等に体力を消耗するようにハンデをつけましょう。登山の順番、荷物の重量を人によって変えるのです。
もし、団体旅行をしていて、一人だけ苦しい思いをしている人がいたら貴方はどうしますか? そんな旅が楽しいですか? もし、前もって体力的に苦しむ恐れのある人がいたら、それを未然に防いだ方が良いと思いませんか? 私たちは、体力に自信のない人には、一切、荷物を持たせません。その代わりに、その分、速く登って頂きます。
体力差のある者に、同じ重さの荷物を持たせて登山することは、障害者に健丈者の動きを要求するようなものです。女性に男性なみの体力を要求するようなものです。こう言う平等思想は、葬り去りましょう。
体力のある者は、どんどん荷物を持ちましょう!
体力のない人は、どんどん荷物を持ってもらいましょう!
そして、その分、速く山に登りましょう!
荷物の重量を調節し、全員の歩行速度をできるだけ一緒にするのです。苦しみは分かちあうのです。ただし、その代りに、頂上で食べる食事の時は、皆で一緒に食べましょう。 私たちは、頂上で皆で自炊し、一緒に昼食を食べることにしています。もちろん、お金はワリカンです。大食いの人も、あまり食べない人も、ワリカンにしています。人より重い荷物を持った人は、余分にお腹がすくでしょうし、あまり体力を使ってない人は、お腹がすかないかもしれません。ですから、たくたんの荷物を持ってもらった人には、たくさんの御飯を食べてもらいましょう。それが、人並以上に体力を使った人に対するお礼というものです。荷物をたくさん持ってもらった人に対するお礼というものです。
それから人に荷物を持ってもらった人が、
「私は皆に迷惑をかけた」
と言って、ションボリしてたりしてますが、そんな考えこそが、皆に迷惑をかける考えです。荷物は、持ってもらえばいい。むしろ、堂々と持ってもらってほしい。そのかわり、大きな荷物を持ってもらった人には、たくさんの昼御飯を食べてもらえばいい。私は、少ししか御飯を食べないからといって、皆よりお金を出さないと言うのではなく、皆と同じ会費を払い、大きな荷物を持ってくれた人に、たくさんの昼御飯を食べてもらえばよいのです。
「私は皆に迷惑をかけた」
と言って、ションボリするのではなく、
「おつかれさま、たくさん食べてね」
と、たっぷりと御飯をよそってあげればよいのです。キャンディーやチョコレートを差し出すだけでもよいです。
山では、助けあうのが掟です。お互いが助けあうことが、山の掟なのです。登る時は、皆で登り、食事も皆で食べる。それが、皆で山を旅する者の掟なのです。
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