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ウルシ(漆)ウルシにヤマウルシ。真っ赤に染まる紅葉の中で、ウルシほど鮮やかに紅葉する木はないでしょう。とくに群馬のウルシときたら、目が覚めるような赤色に、しばし心を奪われます。
ところで、ウルシといえば、輪島塗などに代表される漆器が有名ですが、どうしてウルシが漆器に変わるのでしょうか? ウルシの木を加工して漆器ができるのでしょうか?
いいえ違います。
樹液が、固まって漆器になるのです。
漆液は空気にさらされ酸化すると黒変し硬化します。それを発見した先人(縄文時代人)たちは、ウルシの樹液を塗料や接着剤として利用することを思いついたわけですね。まったく偉いですね。
一度硬化した漆は化学変化に強く、500年くらい使えるくらいに耐久性があります。そのためにアジア全体で、食器の塗装、彫刻、装身具、小さな器物の接着に古くから利用されてきました。その中でも日本の利用技術が世界で最も発達しています。
このウルシは、今から1万年前の縄文時代から漆器の原料として日本では珍重されており、栽培されてきていました。縄文前期の鳥浜貝塚から漆塗り容器が出土していることから、それが証明されています。
奈良時代には、国家的事業としてウルシの生産をしていましたし、江戸時代中期には、各藩で漆器生産販売が進み、藩の重要な財源となりました。会津藩では最盛期には漆樹180万9726本を数え、南部藩では明治ころまで漆並木があったといいます。
ところで、あまりに美しいからといってウルシに近づくのには注意してください。さわるとかぶれます。アレルギーのドングリの場合は、ごく微量のウルシと接してもかぶれ、酷いときは、ウルシの木の近くを通っただけでもかぶれます。
かぶれを防ぐには、漆に接する前に油を肌に塗り、仕事をおえたときにはすぐ洗いおとすのが良いです。かぶれたときには、すぐ漆に触れるのをやめ、医師の処置を受けましょう。
ブルーベリーのベランダに映る紅葉
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