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奇岩・的岩を眺めながめたい
四阿山の中腹に、的岩又は屏風岩ともいわれている珍しい岩があります。巨大な屏風のように連なっているので屏風岩ともよばれています。岩脈は、幅2〜3メートル。高さは20メートル。長さは約200メートルにおよび側壁に垂直に柱状節理が発達し、多くは六角柱状の俵を積み重ねたような奇妙な形であり、ながめは壮観です。
天然にできたという説もありますが、古代人の巨石文明という説もあります。というのも四阿山は、太古の昔から信仰登山の盛んなところで、登山道が発達しており、所々に石の祠があったりするからです。ですから、石の祠を訪ねながら的岩の壮観な眺めを楽しみつつ、無不思議な世界を体験してみてください。
建久年間、浅間野に狩りにきた源頼朝は、この珍しい岩を的にして矢を射られたといいます。鳥居峠から四阿山に向かって尾根伝いに北上すると3kmの地点にこの岩脈があります。上州側では「的岩」信州側では「屏風岩」と呼びます。また、上州側ではこの辺一帯を「天狗の露地」とも言っています。
的岩伝説
的岩を発見した源頼朝は、弓矢の力を試すことにしました。狩り場に集まった1万人の中から弓矢達者100人を選ばせ、的岩に10個の的を作らせ、各々その技量をふるわせました。
しかし、どうしたのか誰も的を射抜くものがありません。そればかりか、矢は的に届かないうちに落ちてしまいます。大将頼朝は、すこぶる不機嫌でした。そこへ1人の勢子が現れて、自分なら握り飯で、的を射抜いてみせると広言を吐きました。頼朝はその勢子に向かい、
「早速言うごとくせよ。もし的を抜くことができたら恩賞を取らせよう」
といいました。勢子は、背負袋から握り飯を取り出して右手にそれをつかみ、心の中で何か呪文を唱えてから身構え、的に向かって勢い良く投げつけました。
握り飯は的に当たっただけでなく、その余る勢いに厚い岩を貫いて、岩の破片が火花をあげて四方へ散りました。的岩には2メートルにも余る大穴があいて、信州の方の空が青く見えました。驚いていますと、その勢子は雲に乗って吾妻山の峰に走りました。頼朝は、これは吾妻山の山霊が勢子に化身して、我の武を勧め給うたのでしょうと、祭壇をもうけて鏑矢を供え、武運長久を祈ったといいます。
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