■小さな宿の利用法
小さな宿の利用方法
お客様は錬金術師!
自分にあった宿を選ぶには
オーナーの考え方に
上手な予約の方法
予約の取り消しと変更
チェックイン・チェックアウト
子供連れで上手に利用
まとめ
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小さなアットホームな宿の利用法
大きな旅館やホテルでは、フロント、客室係、厨房と役割の違う人間が一つのサービスをつくっています。したがって、同じ料金で、同じ日に泊まったお客様がサービスの上で違いがあってはなりませんし、またそういうことも起こりにくいでしょう。
しかし、ペンション・民宿・ゲストハウスといったアットホームな小さな宿では、オーナー及びファミリーといった受け入れ側の気分しだいでいくらでも待遇に格差がつけられます。つまり、嫌な客にはそれなりの、大切にしたいお客様には最大限のサービスをとる宿主が多いのです。
例えば、1泊1万円のホテルに泊まったとします。ホテルなら、どんな嫌な客を演じても、どんな素晴らしい客を演じても、サービスに違いはでてきません。しかし、アットホームな小さな宿の場合は、1泊1万円の定価を2万の価値あるサービスに持っていくことも可能ですし、五千円以下のサービスに落としてしまうことも可能なのです。つまりお客さんしだいで、サービスに微妙な変化があらわれるのが、アットホームな宿の特徴なのです。
つまり、大きな旅館やホテルと違って、ペンション・民宿・ユースゲストハウスといったアットホームな小さな宿は、全く違った利用方法をとる必要があるのです。だとすれば、1万円を払って、3万円くらいのサービスを受けたいものです。そして、それが可能なのがアットホームな宿の特色なのです。ホテルでは絶対に味わえない醍醐味なのです。つまりアットホームな宿には、
素晴らしい客が素晴らしいオーナーをつくり、
素晴らしいオーナーが素晴らしい客をつくる。
という世界があります。だからこそ、小さなアットホームな宿の場合、過剰サービスを売り物にしている宿に泊まるべきではありません。それは宿の価格を下げているのと一緒で、そういう宿では、心の底から湧き出るような親切を受けることはありません。嫌々ながら過剰サービスを受けるだけで、時として不愉快な思いになることがあります。
「これだけのサービスを受けといて文句を言うなら泊まらなくていいよ」
って顔をされるのです。ですから、たとえ過小サービスでも、お客さんとオーナーが、お互いに与えあっている宿の方に泊まるべきなのです。過剰サービスしてくれる宿に泊まるのをやめて、適正サービスをしている宿に泊まり、適正サービスの中で、親切を頂いた方が断然嬉しいし、その方が価値が高いのです。それがアットホームな宿に泊まるコツです。
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