北軽井沢の散歩道
浅間園の道

こだわりの宿選びを 旅としての山歩き 北軽井沢の散歩 北軽井沢の新緑
小さな宿の利用方法 山あるき入門1 北軽井沢の自然 北軽井沢の紅葉
失敗しない宿選びを 山あるき入門2 北軽井沢の癒し 旅のプランニング

■森林浴できるトトロの森

 01.北軽井沢と大学村
 02.浅間大滝の道
 03.照月湖ハイロン湖
 04.みるく村パンカーラ
 05.桜岩地蔵尊の道
 06.王領地の森
 07.一匡村の道
 08.古瀧野草園の道
 09.野鳥の道
 10.ブルーベリーの道
 11.ロイヤル通りの道
 12.パルコール村の道
 13.鬼の泉水の道
 14.YGHからスズラン坂
 15.プリンスランドの道
 16.ティンカーベルの道
 17.鬼押出し園の道
 18.花木園の道
 19.浅間園の道
 20.浅間牧場から浅間園
 21.浅間牧場の道

浅間園の道

  浅間園は、鬼押出しに比べて、売店や、お堂などはありませんが、観光客も少ないので、静かに散策したい時には浅間園はいい場所です。

 数年前から、火山博物館の入場料は800円に値引きになり、浅間園の入場料は、なんと!無料になったので、さらに行きやすくなりましたよ。

地図

 火山博物館から浅間園に向かう途中、浅間展望台があります。ここは、今や全くの廃墟となっています。雄大な浅間山と溶岩の森にたたずんで、朽ち果ててゆく展望台。この立派な建物をみていると、昔はたくさんの人が訪れただろう気配が感じられます。それだけに何だか滅び行く美しさを感じます。そう感じたのは私だけではないようで、「墟」という廃墟ばかり集めた写真集にも、この浅間展望台は登場したのです! 廃墟マニアにはたまらない場所です。

 遊歩道を歩いていると、3階建てくらいの高さの溶岩がごろごろしています。200年前の噴火のすごさを感じますね。浅間山が噴火したときの溶岩のスピードは、時速100キロもあったといいますから、鎌原村を溶岩が覆い尽くすのは、あっという間だったことでしょう。けれども、鎌原観音堂に駆け込んで生き残った93人の村人達は、埋もれた村を見捨てずに再建していったというのですから、その大変さ、祖先の人たちの力強さを思わずにはいられません。

 溶岩地帯というと、草木も生えないというイメージがありますが、植物の生命力というのはすごいもので、浅間園には様々な植物が生えています。岩の間から生えている松もあれば、ちいさな高山植物もあります。ガンコウラン、イワカガミ、浅間ブドウ、コケモモなどなど。今は葉の地味な姿ですが、初夏から秋にかけてはにぎやかに花や実をつけます。この溶岩地帯もこうやって、いつかは森に帰るのだと思うと、ゆったりとした自然の力を感じます。

 浅間園から見た鬼押し出しの風景です。真ん中に見える三角の建物は、浅間山観音堂です。ここには、大噴火の時に犠牲になった人々を供養するために、ご本尊に東叡山寛永寺伝来の聖観世音菩薩がまつられています。鬼押出し園は、浅間園と違ってお堂や鐘や売店などもそろっているので、シーズン中は、観光客でにぎやかです。



 浅間園は、浅間山を見る絶景ポイントとしては、1.2を争う場所です。何しろ、浅間山の噴火で溶岩が流れてできたのがこの浅間園なので、間近に迫力ある姿がおがめます。この日は浅間山も、うっすらと雪景色になりました。雪の白と山の青が混じり合ったこの時期の浅間山は実に美しいです。ブルーベリーから車でたった15分の場所にこんなところがあるのですから、嬉しいかぎりです。

 ちなみに浅間園の全景です。後方には浅間山、前方には浅間高原そしてここは溶岩地帯です。大正時代のSF作家が、この風景を「火星人の基地」という設定にした小説を書いたそうです。確かに、夜中になったら、UFOの1、2台くらい飛んでいそうな風景です。

 浅間園から鬼押出し園を見ると、ほんの数百メートルの距離しかはなれていないように見えます。昔は鬼押し出しから浅間園に抜ける道があったとのことですが、今は見つからないのです。ブルーベリーのマネージャーが、何度か挑戦したそうです。が、ほんの数百メートルが、溶岩や樹木に阻まれてたどり着けない。200年前の噴火で埋まった人々の怨霊のせいでしょうか? 誰か、この道を発見した方は、是非教えてください。

 突然、古い吊り橋が現れました。橋桁には、「鬼押し出し橋」のプレートが。「し」が多い名前ですね。橋の上から、下を見ると、くらくらするような、深い谷になっています。溶岩ばかりの場所だと思っていましたが、谷には水の流れた跡もあります。溶岩だらけのこの場所でも、たくさんの地下水が流れているのですね。その水のおかげで木も育っているのだなぁ、と思いました。吊り橋があると、何だかトクした気分になるから不思議です。

 吊り橋を渡ると浅間園散策コースもそろそろ終盤です。シラカバ林の中を歩きます。シラカバというと、高原のイメージで、見ているだけですがすがしい気分になりますね。北海道では、シラカバの木から出る甘い樹液を「白樺のジュース」として売っているそうです。木そのものからジュースが採れるなんて、おもしろいですね。

 また、シラカバのウロには、「カバノアナタケ」というキノコが生えるそうです。この珍しいキノコを煎じて飲むと、人の免疫力をアップさせて、ガンにも効くということで、かなり高価な物らしいです。たまたま、北海道からやってきたスタッフが「カバノアナタケ」を持っていて、飲ませてもらいましたが、ほんのり甘くて、クセのない飲みやすい味でした。
〒377-1524 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1506-12 北軽井沢ブルーベリーYGH  0279-84-3338  090-5546-3322  
                  御予約は、こちら御宿泊のための質問集御利用の手引き運営のスタイルヘルパー募集

北軽井沢ユースホステル北軽井沢の宿軽井沢日記北軽井沢日記軽井沢観光ガイド北軽井沢観光案内
軽井沢グルメガイド火山体験軽井沢紅葉情報北軽井沢物語スノーシュー軽井沢紅葉情報ユースホステル研究室