吾妻川右岸地区

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■ダムの底に沈む自然

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10.須賀尾地区

吾妻川右岸地区

ここは、いかにも里山というのんびりした雰囲気の散策道です。なんだか懐かしい空気、東北の遠野の雰囲気にも似ています。ここには、道の所々に道祖神があります。道祖とは、古代中国「漢」における旅行安全の神様です。また、日本では故事に「悪霊や厄の進入を立ち塞ぐ神」の信仰があり、それが道祖と融合して道祖神となったと言われています。そのため、道祖神は、村の境や、道の分岐点に数多く見られます。また、男女が肩に手をかけたり、手を取り合ったりする仲むつまじい姿から、縁結びや子孫繁栄を願う神としてまつられるようになりました。ここでは、細谷道祖神、阿弥陀堂口道祖神を見ておきましょう。

また、根古屋百庚申塚も見ておきたいスポットです。庚申とは、暦でいう「庚(かのえ)申(さる)」のことで、60日ごとに巡ってきます。庚申信仰は中国で信仰されてきた「道教」の教えから起こったもので、六十日あるいは六十年ごとに一度めぐってくる庚申のときに、庚申塔を作りました。ここでは、その庚申塔が100基あまりも並んでいます。最初のものは、寛政12年(1800)に建てられ、以後、60年ごとに塔が建てられています。

群馬県指定の天然記念物でもある、唐堀のモクゲンジもはずせません。モクゲンジは、センダンバノボダイジュとも言われる木で、お寺や墓地に多く植えられています。唐堀のモクゲンジは、太さ約2.34メートルの巨木です。


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