川原湯温泉地区

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川原湯温泉地区

 街の中心は、王湯と呼ばれる共同浴場です。源頼朝によって発見されたとされていて、建物正面には、源氏の紋である「笹竜胆」が揚げられています。この直下には源泉があり、1月20日の大寒に行われる「湯かけまつり」は、この源泉のお湯がなくなるまで、ふんどし一つでお湯を掛けあうという奇祭です。
 他にも、聖天様の露天風呂や、各旅館で入れることができる外湯もあって、温泉好きにはたまらない散策路です。

 奥には不動の滝という大滝があります。見えている部分は落差40メートルで、かなり迫力があるのですが、実際は、3段に分かれていて、もっと大きいということです。紅葉の時期には、錦絵のような美しさになります。滝の入り口には、「マムシ注意」の看板があって驚かされますが、マムシに噛まれたという話はまだ聞いたことがないです。

 ハイキングの途中、是非立ち寄ってもらいたいのが、「豊田乳業」です。小さな牛乳屋さんなのですが、店先で、牛乳や飲むヨーグルトを買うことができます。特に、飲むヨーグルトはおすすめ。昔懐かしい牛乳瓶に入っています。瓶には、なぜかスパナを片手に持った風の子のイラストが。牛乳を売っていたおばあちゃんに、なぜスパナを持っているのが聞いたところ、「この絵はうちの孫が描いたから、よくわからんねぇ」だそうです。おいしい牛乳をもらっている野良猫もいてのどかな店先です。

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