長野原地区

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■ダムの底に沈む自然

01.長野原地区
02.横壁地区
03.林地区
04.川原畑地区
05.川原湯温泉地区
06.吾妻渓谷地区
07.吾妻川左岸地区
08.吾妻川右岸地区
09.大柏木地区
10.須賀尾地区

長野原地区

☆距離・約3キロ
☆所要時間・約2時間

JRの大津駅から出発するこのコースは、道祖神やお地蔵さんのある昔懐かしい道を通り、今は無き、長野原城の合戦に想いをはせ、伝説の残る琴橋に抜ける約3キロの散歩道です。

1.駅から、国道145号線に沿って川原湯温泉に向かうと、NTTの所を左に入った奥に、弁財天があります。弁財天はインドの女神、サラスパティーのことで、音楽、弁才、福徳、智恵を司る神様です。七福神にも入っていますね。日本では水の神様としてまつられているので、貯水池の所にこの弁財天があるのも、そのためなのですね。

2.国道145号に戻った先の山道の先に、天狗岩神社があります。ここから
は、長野原長の市街地が一望できます。

3.国道145号沿いの長野原町役場から左手に入った所に雲林寺があります。ここは、明治22年に村が統合されて長野原町ができた際、当時は役場庁舎が無かったので、この雲林寺を借用したそうです。初代の町長には桜井伝三郎氏が就任し、旧役場、学校建築等幾多の功績を残しました。ここには、宝きょう印塔という、塔があります。これは、お経を写して塔に納めて供養すると極楽に生まれ変わる、と信じられていた塔で、平安時代に中国から伝わったものです。

4.線路にかかる橋を渡ったところに、瑠璃光薬師堂があります。ここは、長野原城の大手門でした。薬師堂の奥には、長野原城跡があります。

5.国道145号沿いにさらに進むと、長野県諏訪大社の分社である長野原諏訪神社があります。ここには、道祖神や長野原合戦の跡があります。1563年の9月に、長野原城は、岩櫃城の斉藤憲広によって急襲されました。そのころは兵の多くが農民であったため、農繁期の9月には収穫の為、城に兵がいなかったこともあり、陥落となってしまいました。

6.終点に近い馬頭観音の先に、琴橋という伝説の橋があります。橋の西岸には深みがあり、そこは竜宮に通じていました。村人達は、お振る舞いで膳椀が足りなくなった時に、「お膳とお椀を貸してください」と紙に書いて川へ流すと、次の日に縁にある平らな岩に膳椀が並んでいたそうです。ところがある日、借りたお椀をひとつ返さなかった村人がいて、それ以来、いくら頼んでも貸してくれなかったそうです。竜宮城でお椀の貸し出しをやっていたなんて、おもしろい伝説ですよね。

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